過去五年間、実写版「モンスターハンター」映画が公開されたことを全く知らなかった。予告編を見たときに、ポール・W・S・アンダーソン監督とミラ・ジョボビッチのコンビによるまた一つの大胆なプロジェクトだと思い、笑っていた。しかし、2020年に公開され、Huluでストリーミングが始まっていることを最近知り、プレイヤーであるパートナーを誘って週末に観ることにした。
映画は最初から、何か映画らしくない印象を受けた。実際には、モンスターハンターは映画というよりも、一般観客と「コール・オブ・デューティ」ファンに向けた広告のように感じられた。オープニングシーンでは、「モンスターハンター:ワールド」のカットシーンがコピー&ペーストされ、その後、現代の軍人たちが登場する平凡な場面に移る。ミラが演じるアーテミスが中心となり、軍歌を歌うシーン内容は、どこか「トランスフォーマー」のような退屈さを醸し出している。
キャラクターの中には無駄に死んでしまう者もあり、特にT.I.のキャラクターが気味悪い死に方をするのが印象的だ。一方、ミラはトニー・ジャーと出会い、友情を育むが、この友情も明らかに商品広告の一環として描かれている。二人は言葉の壁を超え、協力してモンスターを捕らえる方法を学ぶ。
映画は、ストーリーやキャラクターの描写には欠けているが、CGIモンスターの見た目には力を入れていて、怪獣ファンを満足させる出来栄えとなっている。フィナーレではラザロスが軍の装備を襲い、壮観な映像を提供する。最後のシーンは続編への期待を持たせるが、それがなければ映画は良い評価を受けたかもしれない。
総じて、「モンスターハンター」は、魅力的なキャラクターや物語は欠けているが、ゲームへの興味を引き起こす価値のある映画である。