ValveのSteam Deckは、さまざまなソフトウェアにおいて印象的なフレームレートを出力しますが、最新世代のゲームではその性能が限界に達しつつあります。2024年のトリプルAゲームの中には、Steam Deckに適応できるものと、逆にプレイ不可能なものが存在します。特に、デスクトップPCが苦戦している場合、Steam Deckも影響を受けると考えられます。
テストの中で、最も好調に動作したのは「LEGOホライゾンアドベンチャーズ」でした。このゲームは、UE5エンジンを使用し、高設定で安定した30fps以上を実現しました。ただし、PS5版と比較すると、影の質やビジュアル面で劣りますが、全体的には良好な体験ができました。
「ゴッド・オブ・ウォー:ラグナロク」は、低設定で運用しつつも40fps前後を維持できるもので、映像美は損なわれています。「メタファー リファンタジア」も、720pネイティブで動作しますが、パフォーマンスにはばらつきがあり、一部のシーンでは低いフレームレートが示されました。
一方、「ブラックマイフ:ウーコン」や「ドラゴンエイジ:ザ・ヴェイルガード」は、低設定でも満足のいくパフォーマンスを得るのが難しく、ビジュアルクオリティが低下しました。特に、ドラゴンエイジにおいては、低解像度でのプレイはアートワークのディテールを損ないます。
近年のAAAタイトルの中には、Steam Deckでのプレイが著しく困難なものが多く、例えば「ファイナルファンタジー16」は非常に重く、パフォーマンスのばらつきが見られます。全体的に、新世代の野心的なタイトルは、Steam Deckではほとんど経験できないというのが現実です。
将来的には、よりパフォーマンスを強化したSteam Deckの後継機が必要なことが示唆されており、AMDの新しい技術に期待が寄せられています。しかし、現行のSteam Deckでは、多くの最新ゲームが「プレイ不可能」な状況にあることは確かです。