マーク・ハーブスト(68歳)は、故妻ジャッキーの思い出を胸に、30,000キロメートルの世界一周自転車旅行を行っています。彼は、ジャッキーの精神を称え、またプリンセス・マーガレットがんセンターへの寄付を目的としています。このセンターは世界的に有名ながん研究施設の一つです。ハーブストは、世界を自転車で一周する最年長者としてギネス世界記録を樹立することも目指しています。
ハーブストの旅は、昨年1月にタイで始まり、現在はオーストラリアを横断中です。彼は、厳しい自然環境や気象条件に直面しながら、1日最大11時間ペダルを漕ぎ続けています。ジャッキーは48歳で4期の扁平上皮癌と診断され、勇敢に闘病していましたが、2021年12月に亡くなりました。ハーブストはジャッキーの遺灰を彼らがいつか訪れたかった場所に散布する計画も含まれています。
彼の旅の中で、見知らぬ人々からの親切にも触れています。食事や水を提案し、自宅に招いてくれる人々との出会いが彼にとっての励みとなっています。特に、カフェでジャッキーを病で失った兄弟を持つカップルと出会った際の温かい支援は、彼の励みになっています。彼は、がん研究への意識を高めることが旅の目的であり、10万ドルの寄付を募っています。
ハーブストは6,500キロメートルを走破し、今後2,000キロメートルをオーストラリアで走り、その後ニュージーランドに向かいます。この旅を通じて、彼は人との繋がりの重要性を再認識しています。彼は「自分には向き合うことで他人に助けを求めることができなかったが、今は人の善意を信じられるようになった」と述べています。
応援したい方は、彼のインスタグラムをフォローし、プリンセス・マーガレットがんセンターのウェブサイトを通じて寄付が可能です。「持てるものを無駄にせず、出来ることをやってほしい」と彼は語っています。