マイクロソフトは、Xbox Adaptive Controllerの発表から7年が経過したが、アクセシビリティへの取り組みはまだ続いている。2024年8月にXbox Adaptive Joystickが公式に発表され、15回目のMicrosoft Ability Summitの祝賀行事の後、Microsoft Storeで29.99ドルで発売された。
Xboxでは、障害を持つ429万人以上のプレイヤーがそれぞれ独自のニーズや好みを持っていると述べている。これに応えるため、Xboxはゲームと障害のコミュニティのさまざまなメンバーと提携し、コントローラーやゲームアクセサリー、パッケージの開発に取り組んでいる。
新しいXbox Adaptive Joystickは、限られた移動性を持つプレイヤーを対象に設計されており、単一の有線ジョイスティックはさまざまなゲーム環境に取り入れやすい。Adaptive Controllerは不要で、通常のXboxコントローラーと一緒に使用でき、さらにAdaptive Controllerとの組み合わせも可能である。
Xbox Adaptive JoystickはPCとXbox両方で使用でき、ボタンのリマッピングによりカスタマイズが可能だ。また、マイクロソフトは、アクセシビリティ向上のための3D印刷用のデータも提供している。
AI技術もアクセシビリティへの取り組みに加わっており、マイクロソフトはAbility SummitでAzure AI機能をさまざまなプログラムに統合する計画を発表した。AIを活用した音声認識やコミュニケーション支援機能は、特に支援技術を使用する個人にとって有益とされている。
最後に、マイクロソフトのチーフアクセシビリティオフィサー、ジェニー・レイ=フラリーは、「アクセシビリティはすべての人にツールや技術を使いやすくし、世界のイノベーションを加速する」と述べている。