任天堂が大型ヒット作「Palworld」の開発元ポケットペアを訴えた発表は、昨年大きな衝撃をもたらしました。この訴訟はゲーム業界を驚かせ、ポケットペア内部でも混乱が生じました。
2025年のGDCでのトークにおいて、ポケットペアのグローバルコミュニティマネージャーであるジョン・バックリーは、訴訟発表時の反応について「明らかに気分は良くなかった」と振り返りました。彼は「Palworldのリリース前に法的チェックを行い、すべてクリアだった」と述べ、訴訟の知らせを受けたときの驚きを語りました。弁護士が裁判所に問い合わせた結果、訴訟の目的が特許にあることが判明しました。
任天堂は2024年9月に、Palworldに対して差止請求とともに、3つの特許侵害に対して500万円(約33,476ドル)を求める訴訟を発表しました。特に「Pal Sphere」のデザインがポケモンシリーズの「モンスターボール」と類似していることが争点となっています。この特許はPalworldのリリース後不久に登録されました。
バックリーはこの発表を「非常に気分の沈む日」と表現しました。「ポケットペアのほぼ全員が任天堂の大ファンだったので、皆が肩を落として雨の中を歩いていた」と言い、訴訟はスタジオにとって大きな影響を及ぼしたと語りました。PlayStation版のリリースや東京ゲームショーに向けた準備が進行中だったため、セキュリティを強化する必要が生じました。
ポケットペアは訴訟が提出された直後に、「本当に残念」との声明を発表し、ファンに謝罪しました。