マイクロソフトの現行世代のゲーム機、Xbox Series XとSは、大きな周年を迎えようとしている。2024年11月には、これらのゲーム機が登場してから5周年を迎える。しかし、次世代のXboxハードウェアへの期待感は薄れている。これは、マルチプラットフォーム戦略の進展によるもので、マイクロソフトの独占的なゲームが他のプラットフォームでも遊べるようになったためだ。
5年後の現在、両コンソールはまだ健在であり、2024年には新しいカラーバリエーションとストレージのアップグレードが追加された。しかし、Xbox OneからX/Sへの移行が7年だったことを考えると、新しいハードウェアの登場も近いだろう。この時期、独占的だったゲームが他プラットフォームで楽しめるため、次世代のXboxは不利なスタートを切ることになる。
マイクロソフトはすでに、Sea of ThievesやHi-Fi Rushなどの独占ゲームを他プラットフォームに展開している。この流れにより、今後もIndiana JonesやForza Horizon 5などのタイトルがPS5に移植される予定だ。これにより、次世代Xboxコンソールの魅力は薄れつつある。
消費者にとっては嬉しい変化だが、Xboxゲームがより多くのプレイヤーにアクセス可能になる一方で、新しいXboxコンソールを購入する動機が減少している。特に、PCゲーマーとしては、Xboxゲームアプリを使用して、Xboxの人気タイトルに簡単にアクセスできるため、コンソールの必要性が薄れている。
現在のXboxは、すでに多くの互換性やサービスを提供しており、過去のゲームも引き続きプレイ可能だ。しかし、他プラットフォームへの展開が進む中、従来のXboxがどのように存在していくのか不安もある。2024年2月時点で、Xbox Game Passのサブスクリプションは3400万に達し、特にPCユーザーの人気が高まっていることも影響している。
マイクロソフトは次世代ハードウェアに向けた具体的な発表はしていないが、Phil Spencer氏は順調なビジネスを報告している。次世代のXboxはPS5やNintendo Switch 2と差別化される可能性があるが、今後もマルチプラットフォーム展開が続くなら、次のコンソールの魅力は限られるかもしれない。ドックのある新型ゲーム機や新しいコントローラーの開発も期待されるが、コンソール愛好家としては、既存の選択肢も考慮せざるを得ない。