モンスターハンターシリーズを特徴づける要素の一つが、多様な武器のアーセナルであり、選択肢は14種類に及ぶ。それぞれが20年にわたって進化してきた独特な技のセットを持つ。代表的な武器には、巨体のグレートソードや、素早い攻撃が魅力の双剣がある。また、充電式のチャージブレードは、剣と斧のモードを切り替えながらリソースを管理する複雑な構造を持つ。ハンティングホーンや虫のついたインセクトグレイブ、遠距離武器のヘビーボウガンなど、多様性が際立つ。
『モンスターハンター ワイルズ』では、これらの武器が個性的で複雑であり、選択した武器はプレイヤーのアクションゲームへの嗜好を反映している。著者は、長刀を選び、その高速で優雅な攻撃スタイルに魅了され、一時的にでも『七人の侍』になりきる未来を想像する。
長刀は、意外にも素早い動きが可能な大きな刀で、Yボタンでの斬撃やBボタンでの突き攻撃が特徴的だ。最大のポイントは、カウンターを重視した剣術と「スピリットゲージ」という特殊なシステム。内側のゲージを満たすことで強力な技を発動できるが、これを使うためには長いコンボや的確なタイミングでのカウンターが必要だ。
モンスターハンターの基本的なデザイン方針は、アニメーションの優先順位や位置取りを重視し、素早い反応よりも戦略的な動きを求める。特に回避動作には無敵時間がないため、敵の攻撃をかわすためには直感的な操作が求められる。
武器の特性を生かしつつカウンターを成功させることで、スリルに満ちた戦闘が味わえる長刀は、強化状態になることで様々な技を発動できる。また、アニメやチャンバラ映画の影響を受けた演出も魅力の一部となっている。そのため、プレイヤーは異なる技を駆使しながら、自己強化のループを楽しむことができる。
『モンスターハンター ワイルズ』は、他の13種類の武器も同様の深さを持ち、それぞれ特有の戦略を要する敵に対して新たなアプローチを提供している。PC最適化や早いペース、オンラインプレイに関する不満点があっても、長刀などの魅力的な武器がその価値を引き出しており、プレイヤーは自らのキャラクターをアニメのように演じることができる。