『ファースト・バーサーカー:カザン』PS5レビュー
近年、三人称アクションRPGは大きな変化を遂げています。このジャンルを定義したゲームがあり、新世代のために新たなジャンルを創出することもあります。『デモンズソウル』はFromSoftwareを新たな高みに引き上げ、「ソウルライク」と呼ばれるジャンルを生み出しました。多くの開発者がその成功を模倣しようとしましたが、ほとんどが成功していません。
『ファースト・バーサーカー:カザン』はその一例です。このゲームはハードコアアクションRPGジャンルを再発明するわけではありませんが、他の作品から良い要素を引き出し、魅力的なクエストを提供します。
ゲームのストーリーは、カザン将軍が皇帝を裏切ったとして処刑される過程から始まります。処刑中、謎のゴーストが現れ、雪崩を引き起こします。カザンは生き延び、そこから強力な力を得ることになります。この力を使って裏切り者に復讐を果たすことが彼の目的です。
戦闘はスローテンポであり、パリィや「ブリンク」システムに依存しています。このタイミングを合わせることが重要で、敵の攻撃をかわしつつ、反撃のチャンスを得ることができます。武器は3種類から選択可能で、いずれも特有のスキルツリーがあります。製作や強化を通じて、プレイヤーのスタイルに合わせたビルドが可能です。
ゲーム内で見つけたアイテムはすべて役立ち、レベルアップに必要なスキルポイントを取得する手段となります。探索を進めることで貴重なクリスタルやソウルストーンを集め、カザンの能力を強化できます。
『ファースト・バーサーカー:カザン』は、Koei Tecmoの『仁王』シリーズに似たミッションベースの構造を持ち、プレイヤーは拠点である「クレヴィス」から次のミッションを選びます。サイドクエストをこなすことで、さらなるカスタマイズのツールが解放され、カザンを強化できます。
ビジュアルはアニメのセルシェーディングを採用しており、戦闘中の効果や血しぶきが際立ちます。サウンドも高評価で、特にボイスワークは秀逸です。
全体として、『ファースト・バーサーカー:カザン』は多くの要素がうまく組み合わされており、ソウルライク作品を探しているプレイヤーには強くお勧めできる作品です。