2024年、任天堂とポケモン会社は、Palworldの開発者Pocketpairを特許侵害の訴えで訴えました。Palworldのコミュニティマネージャー、ジョン・バックリー氏は、GDC 2025でこの一件についての詳細を明らかにしました。
バックリー氏によれば、PocketpairはPalworldのリリース前に「法律チェック」を実施し、日本での訴訟リスクを軽減する努力をしていたとのことです。そのため、訴訟が発表された際にはチームは戸惑ったといいます。「訴訟が発表されたとき、私たちは驚きました。弁護士に確認し、裁判所に連絡を取ると、特許が対象であることが分かりました」と語りました。
Pocketpairにとって訴訟の日は「非常に憂鬱な日」であり、開発者たちはポケモンシリーズの大ファンであるとのことです。バックリー氏は「私たちはちょうどPlayStation版のリリースを控えており、東京ゲームショーにも参加する予定でしたが、少し規模を縮小し、警備を雇う必要がありました」と述べました。
Pocketpairは、訴訟に関連する日本の特許No. 7545191、No. 7493117、No. 7528390についての概要を公開しました。訴訟の焦点は、ポケモンに似たクリーチャーではなく、キャラクターにボールを投げたり、ゲーム内のキャラクターに乗ったり、ターゲットを撃ったりするメカニクスにあるようです。
任天堂とポケモン会社は、PocketpairとPalworldに対して差止請求と500万円(約33,000ドル)の支払いを求めています。アナリストのセルカン・トト氏は、任天堂がPocketpairとPalworldに訴訟を起こしたのは、Pocketpairが彼らのアイデアを「模倣している」からだと指摘しています。「任天堂は理想主義的な視点からこれを見ているわけではなく、これは純粋に冷徹なビジネスです」とトト氏は述べました。
Palworldは成長を続けており、Pocketpairは2025年3月末にクロスプレイを導入することを発表しました。