グローバルなビデオゲーム市場は大きな成長を迎える見込みであり、コンソールゲームが2027年までの主要な成長エンジンとなると、リサーチ企業Newzooの報告が伝えています。Take-Two Interactiveの待望の『グランド・セフト・オート VI』や任天堂の次世代Switchの発売が、この成長予測の重要な要素とされています。
パンデミック後の停滞を経て、ゲーム業界は経済的不安や持続的な高インフレの中で緩やかな回復を目指しています。しかし、これらの課題により、2024年には大規模なレイオフやスタジオ閉鎖、プロジェクトのキャンセルが発生しました。しかし、アナリストは、2025年半ばに登場する新しいSwitchと秋頃に発売されるGTA VIが業界を活気づける可能性があると主張しています。
Take-TwoのGTAシリーズの前作は、2024年12月までに販売が2億1000万本を超え、最も売上の高いビデオゲームの一つとして知られています。一方、任天堂は老朽化したSwitchの販売予測を引き下げ、次世代デバイスへの移行が近づいていることを示唆しています。
Newzooの市場分析ディレクターであるエマニュエル・ロジエは、ソニーの『スパイダーマン』や『ゴッド・オブ・ウォー』といった大規模なコンソールリリースの持続的な魅力を強調し、これらがプレイヤーのゲームへの投資を促す要因となっていると述べています。大型タイトルはPCよりもコンソールの売上に与える影響が大きいとのことです。
Newzooの報告によると、コンソールソフトウェアの収益は2024年から2027年にかけて7%の増加が見込まれ、一方PCゲーミングは2.6%の成長にとどまると予測されています。2027年までにコンソールの収益は、PCとコンソールのソフトウェア市場の56%を占めるとされ、総市場規模は927億ドルに達すると予測されています。
2023年の総プレイ時間は6%増加し、最終四半期には最も高いエンゲージメントレベルが記録されました。この成長は主にActivision Blizzardの新しい『コール・オブ・デューティ』タイトルの発売によるものです。