クアルコムは、携帯型ゲーム機向けに新しい3つのチップを発表しました。これらのチップは、携帯型デバイスの人気が高まる中でタイムリーに登場し、2025年のGDCで初めて紹介されました。新しいチップには、ハイエンド機器向けの「Snapdragon G3 Gen 3」、スタンダード機器向けの「G2 Gen 2」、そして主にゲームをストリーミングするデバイス向けの「G1 Gen 2」が含まれています。
「Snapdragon G3 Gen 3」は、CPUの性能が30%、GPU(Adreno A32)の性能が28%向上しており、Quad HD Plusディスプレイを144Hzでサポートし、Wi-Fi 7とBluetooth 5.3の接続を実現します。これを搭載したデバイスとして、3月に発売される「Ayaneo Pocket S2」、5月に登場する「Ayaneo Gaming Pad」「OneXPlayer OneXSugar 1」があります。
「Snapdragon G2 Gen 2」は、2023年の前モデルに比べてCPUが2.3倍、GPUが3.8倍の性能向上を見せ、同様にQuad HD Plusディスプレイと最新の接続機能を提供します。手頃な価格帯の携帯型機器に適しています。特定のデバイス名は挙げられていませんが、Retroid Pocketが新発表を予定しています。
「Snapdragon G1 Gen 2」は、クラウドサービスを利用してゲームをストリーミングするデバイス向けで、CPUは80%、GPU(Adreno A12)は12%向上しています。これにより、携帯型ゲームデバイスが多様化しており、高性能で長時間のプレイに対応できるよう設計されています。
クアルコムの新しいGシリーズチップは、さまざまな能力を持つデバイス向けに開発されており、携帯型ゲーム機の新時代を迎えています。ゲームのポータビリティ向上のためにAndroidプラットフォームに焦点を当てており、Google Playストアからのゲームアクセスも容易にします。今後、PCゲームがハンドヘルドデバイスへ迅速に移行することが期待されています。