Valve社はSteamOS 3.7.0 Previewをリリースしました。この新バージョンでは、Steam Deck以外の携帯型デバイスへのサポートが始まっています。これは、他の携帯型デバイス向けのベータ版が近づいていることを示唆していますが、現時点ではSteam Deck専用です。
このプレビュー版には、BluetoothコントローラーがLCDモデルのSteam Deckを覚醒させることができる新機能が追加されている点が注目されます。更新を行うには、Steam Deckの設定で「プレビュー」に設定する必要があります。
変更内容の主なポイントは以下の通りです。まず、一般的にはArch Linuxベースを更新し、Linuxカーネルを6.11に更新、Mesaグラフィックドライバーもバージョンアップしました。また、デスクトップモードはPlasma 6.2.5と共に提供され、非Steam Deckの携帯機器のサポートも開始されました。
コントローラーや入力に関しては、Proteus ByowaveコントローラーのサポートやSwitch Proコントローラーのジャイロの不具合修正が含まれています。Bluetooth関連では、ヘッドセットやイヤフォンから内蔵マイクを使用できるHFP/HSPプロファイルのサポートが追加され、Bluetoothデバイスのバッテリーレベル表示も新たに導入されました。
Steam Deckドックの互換性も改善され、特定のディスプレイとの互換性が向上しました。グラフィックス性能の向上や、デスクトップモードとゲームモード間の切り替え時のスピードや堅牢性の向上も図られています。
さらに、さまざまな不具合修正やシステムレポート機能の強化、DNSサーバとの互換性問題の解決が行われています。開発者向けには、カーネルの更新やデバッグ機能の追加などが行われ、SteamOSのパフォーマンス向上が目指されています。