RAZER AI QA Copilotは、ゲーム開発者向けの新しい品質保証ソフトウェアです。これを開発したのは、主にマウスやキーボードを製造しているRazerという意外な企業です。このツールは、ゲームのテスト中にバグを特定し、その性質や再現手順を記録する自動化システムです。
Razerは、CESで発表したAI搭載のゲーム仲間「Project Ava」の反響を受けて、プログラマーやテスター向けにも応用できるかを検討しました。この過程で生まれたのが、Razerの新しいソフトウェアエコシステム「Wyvrn」に属するAI QA Copilotです。
デモでは、ヒットボックスチェックの失敗や不正なダメージ計算、アニメーションのバグなど、さまざまなバグが詳細に識別されました。このシステムは、MOBAシューティングゲームやオープンワールドRPGなど、異なるジャンルに特化したAIモデルを使用しています。QAテスターにとって、バグの記録や追跡といった手間のかかる部分を代行し、より多くのゲームの探索や確認が可能になります。
ただし、AIの不確実性や誤診断の可能性は依然として懸念材料です。さらに、マイクロソフトが「AI QA Copilot」という名称について意見を持つ可能性もあります。しかし、もしRazerが期待通りの成功を収めた場合、結果的にゲーマーがバグの少ないゲームを楽しめるようになるでしょう。たとえバグの発生が30%減少するだけでも、大きな変化といえるでしょう。