スーパーファミコン(SNES)用の「モータルコンバット」初代ポートのアップデートが計画されていました。このプロジェクトは、旧アクレイムの従業員であるジェームズ・フィンクによって推進され、未リリースのゲームのデザイン文書とプレイ可能なバージョンが公開されました。このアップデートは、「モータルコンバット ニトロエディション」というタイトルで、1993年11月にアーケードでリリースされる「モータルコンバット2」よりも前に完成させることが重要視されていました。
フィンクは、「ゲームのプレイが気になった」とインタビューで語り、初期リリースにおける血液の表現を修正したかったと述べました。彼はエド・ブーンと共に、そのバージョンに不満を持っていたとのことです。「モータルコンバット ニトロバージョンを考案し、MK1とMK2の間に隙間があったので拡張することを決めました」とフィンクは言いました。
しかしながら、フィンクはこのプロジェクトが成功しなかったことを残念がっていました。「ミッドウェイは、アーケードで『モータルコンバット2』をリリースするため、これに反対しました」と語っています。「モータルコンバット ニトロエディション」では、キャラクターが2つのフィニッシュムーブ、新しい衣装、良いエンディングと悪いエンディングなどを持つ予定でした。
具体的にはリプタイルが操作可能で、サブゼロとスコーピオンの技も使用可能でした。シャンク・ツンもプレイアブルで、剣を用いた変身ができ、ゴロも操作できたとフィンクは述べています。フィンクはまた、SNESポートにおける入力遅延やコンボシステムの不具合についても言及しました。
さらに、「モータルコンバット ニトロエディション」はスーパーファミコン専用のリリースであり、アーケードポートの予定はなかったことを明らかにしました。フィンクは未リリースのゲームのROMを2セットしか焼かなかったと結論づけています。